耐震性
よい家づくりとは家族の暮らしと思い出を守り続ける家づくり。
家とは子育てをする巣であり、また巣立っていった子どもたちが帰ってきて思い出を抱きしめる場所。だから、日本の家は四季それぞれの気候にも強く、どんなに大きな地震にも耐え抜き続けなければいけません。
腐れ・シロアリ対策
日本の住宅の寿命は30年と言われています。
この数字は世界的に見ると異常なほど短命と言われており、アメリカは60年、イギリスでは80年、と言われています。
ではなぜ日本の住宅はこれほどまでに短命なのでしょうか?
日本には『四季』があり、昔の家づくりは『夏を旨とすべし』と言われ、如何に夏涼しく過ごすかが考えられていました。
開閉できる戸を多くつけ、夏は戸を開け放し風を通し、冬は戸を全て閉め囲炉裏や炬燵などで暖かく過ごすというのが一般的でした。
当時は断熱材という物もなく、家の中も外も同じ温度に近かったため結露が起きることもなく柱が腐ってしまうということも少なかったのです。
現在では冷暖房機器の発展、断熱材の普及で、夏も冬もある程度快適に過ごせるようになってきました。
しかし、低い性能の断熱材が入ることで家の中と外とで温度差が生まれ、結露が起きるようになってきたのです。
『快適な暮らし』でもお話ししましたが、窓が結露しているということは壁の中も結露している(壁内結露)可能性があります。
壁の中が結露しているということは柱が濡れてしまい、柱が腐る要因となってしまいます。
また、濡れて腐ってしまった木というのはやわらかく食べやすいためシロアリが好んで食べると言われています。
お風呂場などの水回りでシロアリ被害が良く見られるのは、そのような要因も考えられます。
地震対策
地震大国と言われる日本。いざという時に守ってくれる家には頑丈さが不可欠です。
平成28年4月に起きた熊本地震では震度7の地震が2度観測されましたが、耐震等級3で設計された建物はほぼ無被害または軽微な被害状況であったことが、専門家の間で注目されています。
『耐震等級3』とは耐震等級1の1.5倍の耐震性能で、震度6~7の地震でも軽い補修程度で住み続けられるレベルとされています。
高性能住宅ではこの耐震等級3を標準としています。(一部多雪地域やお客様の間取りのご要望などによって耐震等級3未満とする場合があります)
また耐震等級3にすることで地震保険が50%に割引されるというお得な面もあります。
湿気・湿度対策
『湿度』というのは無さ過ぎると風邪やインフルエンザの要因となり得ますが、家の中で温度差があると今度は結露の要因となってきます。
先でもお話ししましたが壁内結露は壁の中を腐らせる要因となってきます。
耐震性を上げて頑丈につくった家だとしても柱が腐ってしまった状態では地震に耐えることができません。
長持ちするお家は湿気対策をしっかり行い、壁内結露によるお家の腐敗を防ぎます。