家づくりコラム
充填断熱と外張断熱の両方を採用した「ダブル断熱」のすごさ&断熱材の種類とそれぞれの特徴
こんにちは!埼玉県鴻巣市にある高気密・高断熱な注文住宅工務店「佐藤ホーム」のブログ編集部です。
当社で提供している高断熱・高気密住宅では、高性能な素材を多数採用しています。今回はそれらの素材の中から「断熱材」に注目し、断熱工法や断熱材の種類・特徴について、詳しく解説していきます。
通常の住宅では「充填断熱」「外張断熱」のいずれかを選択。しかし高断熱住宅では…
断熱材の話をする前に、まずは断熱工法についてざっとご説明します。
木造住宅を建てるときの断熱工法には、大きく分けて「充填断熱」と「外張断熱」の二つがあり、一般的にそのどちらかを選択します。
充填断熱の特徴
充填断熱は、柱などの構造材のあいだに断熱材を充填する工法です。断熱用のスペースが不要で、外張断熱よりコストが安くなる傾向があり、木造住宅ではよく選択されるものです。
外張断熱の特徴
外張断熱は、構造材の外側を断熱材でくるむ工法で、断熱材用のスペース確保が必要です。施工が充填断熱よりも比較的簡単なのですが、断熱材をあまり厚くできない、断熱材が変形しやすい、などのデメリットもあります。
また、充填断熱よりもコストが高くなります。鉄筋コンクリート造の住宅ではこちらの工法を選択することが多いようです。
充填断熱と外張断熱の両方を採用した「ダブル断熱」
当社がご提供する高断熱住宅では、充填断熱と外張断熱の両方を選択する「ダブル断熱」という工法を採用しています。
ダブル断熱工法の場合、断熱材だけで合計185mmもの厚みになり、一般的な住宅のおよそ2倍以上の断熱材を使っている計算になります。
また、屋根の断熱にはセルロースファイバーを300mm以上(一般的な住宅の1.5倍以上の量)使用しています。壁も屋根と同様に、主にセルロースファイバーを断熱材として採用しています。
断熱材の役割は断熱だけではない
断熱材の役割として問われるのは、断熱性能だけではありません。耐久性にも優れていなければなりませんし、不燃性、防水性、防蟻性といった基本的な機能や、施工の容易さ、エコロジー視点での優位性、そしてコストや費用対効果も重視しなければなりません。
当社が主な断熱材として使用している「セルロースファイバー」については、過去に下記記事でも紹介しました。
こちらの記事では、セルロースファイバーについてだけを解説しましたが、ほかにもグラスウールやロックウール、ウレタンフォームなど、断熱材は多数あります。
すべての断熱材を見渡しても、万能のものは存在しません。それぞれに、なんらかのメリットとデメリットが必ず存在します。
鉱物繊維系・プラスチック系・自然系・発泡無機質系…各断熱材のメリットとデメリット
耐久性や、コストの点で見ると、鉱物繊維系の素材「グラスウール」や「ロックウール」などがやや有利です。
環境への優しさや、健康被害を抑えられるか、といったエコロジーの観点においては、自然系の「セルロースファイバー」や「炭化発泡コルク」「ウール」などに軍配が上がります。
こと断熱性能に限れば、プラスチック系の各種ポリスチレンフォームやウレタンフォーム、ポリエステルなどが有利ですが、防蟻性の面ではかなり劣っています。
また、防火性という点では、鉱物繊維系や発泡ガラスなどの発泡無機質系が優れています。
各機能のバランスが優れている断熱材「セルロースファイバー」
エコの視点で、セルロースファイバーのほかに、炭化発泡コルクやウールが有利であるとお伝えしましたが、炭化発泡コルクはかなり高価なのが難点です。
また、ウールは国内生産があまりされておらず、輸入がほとんどなので、自然系素材の中ではセルロースファイバーの普及率がダントツとなっています。
各機能のバランスが非常によく、コストパフォーマンスにも優れていることから、当社では主に断熱材として「セルロースファイバー」を選択しています。
「ダブル断熱」を採用した高断熱・高気密住宅を建てるなら、佐藤ホームにお任せください!
佐藤ホームでは、今回ご紹介した「ダブル断熱」を採用した高断熱で高気密な住宅をご提供しています。高気密・高断熱な低燃費住宅を建てるなら、ぜひ佐藤ホームにお任せください。