家づくりコラム
教えて家づくり博士!気密測定は必要?「高気密」が大切な理由とは
こんにちは!埼玉県鴻巣市にある高断熱・高気密な注文住宅工務店「佐藤ホーム」のブログ編集部です。
今回のテーマは住宅の気密測定。ストーリー形式でわかりやすくご説明します!
登場人物
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たてるさん・すみかさん
高断熱・高気密な家づくりを検討中の夫婦
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家づくり博士
家づくりのことならなんでも知っているスーパー博士
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そもそも「気密性」ってなんですか?
今日行ったモデルハウス、「全棟で気密測定します」って言ってたね。それってすごいことなのかな? 快適な家にするために断熱性能が必要なのはわかるんだけど「高気密」って、どうして大切なんだろう。
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
そこのお2人さん、住宅の気密性について詳しく知りたいようじゃの。
あ、あなたは家づくり博士!
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
うむ。住宅の気密性がなぜ大切なのか、気密測定がどうして必要なのかをレクチャーしてしんぜよう。
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家にどのくらいの「すき間」があるかを示したのが気密性
家づくり博士
気密性とは、簡単にいうと、家のすき間がどれだけ小さいかということじゃ。気密性の高い家とは「ほとんどすき間がない家」で、気密性の低い家とは「すき間だらけの家」ということになる。
家のすき間ってどういうことですか?
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
引き違いサッシの間や、配管の周囲、壁と床の接ぎ目など、ごくわずかなすき間が家にはたくさん存在しておるのじゃよ。
ちなみに、一昔前の住宅は気密性が低く、一般的な大きさの家では建物全体のすき間を集めるとハガキ10枚ぶん以上の大きさになることも珍しくなかった。
確かに、子どもの頃住んでいた実家では、窓を全部閉め切っていても冬は何だかスースーしました。
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
現代の住宅は昔に比べれば気密性が上がっておる。とはいえ、快適な家・健康を守る家を建てるには「気密性」をより意識する必要があるんじゃ。
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家づくりで気密性の高さが重要な理由
どうして、家づくりでは「高気密」が大切なんでしたっけ?
たてるさん
すみかさん
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気密性が高いと、温度と湿度を管理しやすい
家づくり博士
理由の1つ目は、温度・湿度管理をしやすいことじゃ。家にすき間がなければ、冷暖房で調節した快適な空気が外に逃げ出すのを防げるじゃろ。エアコンの効きが格段によくなる。
なるほど!だから、高断熱と高気密はセットになっていることが多いんですね。
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
その通り。「夏涼しくて冬暖かい家」を実現するには、高断熱かつ高気密であることが大変重要なのじゃ。高断熱・高気密な家では、外の熱を家の中に伝えにくいうえ、空調した空気をキープできる。例えるなら、魔法瓶のようなイメージじゃよ。
気密性を上げないことには、断熱性能だけ高めても片手落ちになってしまうってことですね。
たてるさん
すみかさん
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気密性が高いと、換気システムで家中の空気を入れ替えやすい
家づくり博士
家づくりで気密性が大切な理由の2つ目は、計画的に換気ができることじゃ。
気密性が高い=すき間が少ない、ってことでしたよね? それがどうして換気に関係あるんですか?
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
現代の新築住宅では、「シックハウス症候群」への対策として24時間絶えず動かし続ける換気扇の設置が義務になっておる。
じゃが、換気扇で室内のすみずみまで確実に空気を入れ替えるには、建物にすき間があってはいけない。すき間から空気が入ってしまうことで、本来であれば外気を吸い込むはずの吸気口がうまく機能せず、計画通りに空気が循環しなくなってしまうからの。
シックハウスって、新築の家に住んだら体調が悪くなった、ってやつですよね。予防には換気がポイントなんだ・・・。高気密が大切な理由、納得です!
たてるさん
すみかさん
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気密性を上げるために欠かせない気密測定
気密性を高めるにはどうしたらいいんですか?
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
ポイントはたくさんあるのじゃが、大切なのは現場の職人さんの丁寧な作業じゃ。すき間をぴったりと埋めていく気密工事は、技術と根気のいる仕事じゃからの。
手作業なんですね。細かいすき間を見つけるのは大変そうです。
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
そうじゃろう。そこで役に立つのが気密測定じゃよ。気密測定をすることで、すき間がどのくらいあるのかを数値でチェックできる。数値に応じてすき間を確認してふさぐことで、確実に気密性能を高められる。
なるほど、気密測定は必要ですね。
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
わかってくれたようで何よりじゃ。
実は、実際の現場で気密測定を実施している会社は多くはない。時間と手間がかるからの。
裏を返せば、高気密な家を建てたいのなら、きちんと気密測定を行なっているところに依頼すれば良い。
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気密性の高い家づくりなら、気密測定まで行える工務店で
高気密に力を入れているからこその「気密測定」ということですね。
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
家づくりを依頼した会社が気密測定を行なっていない場合は、別途、気密測定を行う業者に依頼するという手もある。
ただし、他社に依頼すると追加で費用がかかってくる。さらに、適切なタイミングで気密測定をしないことには、補修にもつなげられない。
その意味では、施工会社が測定してくれるのがベストだと私は思う。
適切なタイミングっていつですか? 引き渡し前に測定するのではダメですか?
たてるさん
すみかさん
家づくり博士
気密測定のタイミングはいろいろな考え方があるが、例えば、木造軸組み工法の場合、断熱材を入れる前に1回、完成後の引き渡し前に1回施行するというやり方がある。
家のすき間は外壁側にも存在することがあるのじゃが、壁の中に断熱材を入れてしまった後では、外壁へのアプローチが難しくなる。そこで、断熱材を入れる前の段階で一度、チェックしておくことがのぞましいのじゃ。
なるほど、勉強になりました!
たてるさん
すみかさん