家づくりコラム

教えて家づくり博士!シロアリを寄せ付けない「緑の柱」って何?

こんにちは!埼玉県鴻巣市にある高断熱・高気密な注文住宅工務店「佐藤ホーム」のブログ編集部です。

高断熱・高気密な自然派住宅を建てたくて研究に余念のない、たてるさんとすみかさん。今日も夫婦でお勉強していたら……。

グラグラッ! 地震です。せっかく建てた家が地震で倒壊、なんてことになったら……と怖くなったふたりは、家づくり博士に助けを求めました。

今回は、床下の強度を低下させるシロアリの被害と、その救世主になりうる「緑の柱」についてご説明します。

登場人物

  • たてるさん・すみかさん

    高断熱・高気密な家づくりを検討中の夫婦

  • 家づくり博士

    家づくりのことならなんでも知っているスーパー博士

  • シロアリのせいで家が倒壊!?

    シロアリ 緑の柱

  • 家づくり博士

    けっこう揺れたのう。

  • びっくりしましたね~。
    最近は地震が多いから、せっかく家を建てても倒壊してしまったら、そう思うと心配で心配で。

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    うむ。
    阪神淡路大震災についての調査によると、倒壊した住宅の多くが、床下をシロアリに食い荒らされていたというからのう。

  • え!? シロアリ!?

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    そうじゃ。
    湿度の高い日本では、腐食の原因菌が発生しやすいんじゃ。
    シロアリは、腐って柔らかくなった木材が大好物じゃからのう。

    一般的な住宅でよく使われている「SPF(集成材)」とよばれる住宅構造材は、強度があり耐震性も強いとされておる。

    じゃが、このSPFの多くはシロアリの生息していない北欧産の木材なんじゃ。

  • 寒くて乾燥している北欧とちがって、湿度の高い日本ではシロアリの餌になってしまうかも……?

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    そのとおりじゃ。

  • でも、構造材なんて家が建ってしまえば、どうなっているのかわからないじゃないですか!
    せっかくの新築がシロアリでボロボロになったら……どうしてくれるんですか!?
    博士!!

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    (わしにつめ寄られても……)
    そうならないために、薬剤で処理をする方法があるんじゃよ。

  • シロアリ 緑の柱

    緑の柱はシロアリ被害の救世主!

  • 家づくり博士

    一般的な住宅の構造材に使われる「SPF」はシロアリだけでなく、腐食の影響もうけやすいんじゃ。

  • 家づくり博士

    通常、シロアリに強いといわれているヒノキやヒバでも古くなると食べられることはあるし、水分の多い環境なら腐食が進む。じゃから、5年に1回くらいの間隔で薬剤を塗る必要があるのじゃ。

  • 5年に1回、床や壁を剥がせということですか? それはムリじゃないですか?

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    そうなんじゃ。
    現実的には難しい話じゃな。

  • 終わった……絶望です……。

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    でも安心せい。
    20年もの防腐・防アリ効果を保証する「緑の柱」という木材もあるんじゃよ!

  • 緑の柱!?

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    緑の柱を使うことで、シロアリや腐朽によって発生する、耐力壁や構造材の強度劣化が起こらず、家が長持ちするというわけじゃ。
    これは、国産の無垢材に加圧注入処理が施されているからこそ成せる技なんじゃよ。

  • 加圧注入処理とは?

  • 加圧注入処理……?
    薬剤の塗布とは違うんですか?

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    加圧注入というのは、木材を注薬管と呼ばれる釜のなかに入れ、圧力をかけながら薬剤を木材の内部にまで深~く浸透させる方法なんじゃ。

    通常、施工した後に薬剤を塗布するやり方では、薬剤が木の表面2~3ミリ程度しか浸透しておらん。

    加圧注入処理をすると、薬剤が木の表面から数センチまで染み込んでいくから、腐食しやすい木材の外側、割れのある部分などもしっかりカバーしてくれるんじゃ。

  • へー! すごい!
    木材に割れがあっても奧まで薬剤が届いていれば安心ですね。

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    加圧注入処理は、木材の保存処理方法の中で最も効果が高いとされている方法なんじゃ。

  • 薬剤の主成分は「塩化ベンザルコニウム」「銅化合物」

  • でも、薬剤が大量に染み込んでいて、シロアリや腐食を防げたとしても、人体に影響があるってこと、ないですか?
    なんだか心配……。

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    緑の柱に使われている薬剤の主成分は「塩化ベンザルコニウム」と「銅化合物」じゃ。

  • 塩化ベン…ザル…?

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    塩化ベンザルコニウムというのは「医薬品」に分類されるものじゃ。
    わしらの身の回りのものじゃと、歯磨き粉、洗濯用洗剤、ウエットティッシュなどに使用されとる。

  • なるほど。ということは、消毒の効果があるんですね。

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    そうじゃ。病院ではそのまま消毒液として利用されてもいるんじゃ。
    においは無く、皮膚や粘膜に対する刺激も少ない。 

  • 家づくり博士

    そして、銅化合物が使われている身近なものは「10円玉」じゃ。

  • あー! 10円玉を靴の中に入れて臭い消しにしたり、花瓶に入れて花が長持ちするって聞いたことがあります!

    たてるさん
    すみかさん

  • 家づくり博士

    うむ。銅化合物は調理器具などにもよく使われている自然素材なんじゃよ。
    銅イオンの微量金属作用は、腐敗のもとになるさまざまな細菌類を死滅させる性質があるんじゃ。

  • 家づくり博士

    いずれもわしらの生活になじみのある、安全な物質なんじゃよ。

  • (ほっ……)それなら安心ですね。

    たてるさん
    すみかさん

  • 腐敗にもシロアリ被害にも強い「緑の柱」なら安心

    シロアリ 緑の柱

  • 家づくり博士

    「緑の柱」の防蟻成分、消毒成分は銅化合物などの安定した天然資源じゃ。
    揮発や劣化を起こすことがないから、効果が長続きするんじゃよ。

  • それなら、壁や床の内部が見られなくても、安心して暮らせますね。

    たてるさん
    すみかさん

  • 「緑の柱」を標準装備!長寿命で安全な住宅を建てるなら、埼玉県鴻巣市の工務店「佐藤ホーム」へ!

    シロアリ 緑の柱
    佐藤ホームでは、本記事でご紹介した“緑の柱”を使用し、腐食やシロアリの被害に強く「長持ちする」家づくりに取り組んでいます。埼玉で高断熱・高気密かつ長寿命な家を建てるなら、鴻巣市にある注文住宅工務店・佐藤ホームにお任せください。


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