家づくりコラム

漆喰の特徴と役割、ホタテ漆喰との違いは?

こんにちは!埼玉県鴻巣市にある高断熱・高気密な注文住宅工務店「佐藤ホーム」のブログ編集部です。

自然素材の家の外装や内装に使用されることの多い漆喰(しっくい)。漆喰の壁は、素朴なテイストが心地よく、自然素材ならではのデザインを楽めるところが魅力です。

漆喰の原料は 消石灰がほとんどですが、なかには「ホタテ」の貝殻からできた「ホタテ漆喰」というものもあります。

そこで今回は、漆喰壁の特徴とホタテ漆喰との違いについてご紹介しましょう。

自然素材の家といえば「漆喰壁」その特徴は?

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家を建てるなら、家族が健康的で気持ちよく過ごせる空間を作りたいと考えている方も多いはずです。

自然素材の家を建てようとするとき、よく耳にするのが「漆喰」。漆喰はナチュラルな空間を演出してくれるだけでなく、機能的にも優れています。漆喰の特性とはどのようなものなのでしょうか。

漆喰壁とは?

漆喰は、消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした塗料です。外装や内装の壁、天井などに塗って使用します。

原料である消石灰は、石灰石を1,000度以上の高温で熱し、加工したもの。そこに水とのり、繊維などを加えて作られます。強度は高く、内壁だけでなく外壁用としても幅広く利用される建材です。

そのなめらかな風合いがやさしい雰囲気を演出することから、漆喰は人気の壁材となっています。そんな漆喰のメリットとデメリットをみていきましょう。

漆喰壁のメリットとは?

メンテナンスが楽

一般的な住宅では、壁材にビニールクロスがよく採用されています。ビニールクロスは低価格が魅力ながら、時間が経つと痛みやすいという特徴があるため、定期的にクロスを張り替える必要が出てきます。

一方、漆喰は長い期間が過ぎても外見的な変化が起こりにくいという特徴があります。つまり、施工直後の状態をできるだけ長期間キープできる点で優れているのです。

調湿効果がある

漆喰には、ポーラス(多孔質体)とよばれる細かい穴がたくさん空いています。その穴には、湿度が高いときに余分な水分を吸い、湿度が低いときには水分を放出する機能があるのです。これにより、壁の表面で湿気の調節ができるので、室内は常に快適な湿度を保てます。

防火性が高い

漆喰は建築基準法で認められた不燃材料です。万が一火事が起きた場合に、燃え広がりづらい特性があります。また、燃えても有毒ガスが発生しにくい性質というのも安心です。

ほこり汚れが付きにくい

漆喰の原料は消石灰です。消石灰には静電気をため込みにくい性質があるため、ほこりやゴミなどが付着しにくいといえます。

カビやウィルスに対する抵抗効果

石灰は「強アルカリ性」です。消石灰を主原料として作られる漆喰も「強アルカリ性」。そのPH値は一般的な石鹸のPH値「PH9~11」(JIS規格)と同等です。石鹸と同様、インフルエンザのようなウイルスや、カビの原因になる雑菌の数を減少させる効果があります。

消臭効果

漆喰は強アルカリ性の性質をもつため、カビや細菌、ウィルスに強いだけでなく、ニオイの元も分解してくれます。

漆喰壁のデメリットとは?

施工に手間と時間がかかる

漆喰壁は職人の手作業によって施工されます。このため時間がかかりコスト高になる可能性も。また自然素材を使用した良質なものになれば、もちろんその分材料費もかかります。

ひび割れがおこりやすい

漆喰は季節や天候・気温などの影響を受けやすい素材です。条件次第ではひび割れを起こしやすいことも。これは、漆喰の主成分である消石灰が水分を吸収し、乾いた際には水分を放出するので、その際の収縮が原因です。

なかには自然素材とよべないケースも?

漆喰そのものは紛れもなく自然素材です。

調湿性・不燃性などの機能を持ち合わせていますが、そのかわり工期やコストがかかりやすかったり、ひび割れがおきやすかったりというデメリットもあります。

それらのデメリットをカバーするため、接着剤のような化学物質が使われているケースも多く見られるのです。

自然素材の家を建てても、漆喰に入っていた接着剤が化学物質であれば、そのメリットが台無しになりかねません。壁材は慎重に選びたいものですね。

ホタテ漆喰ってなに?

ホタテ漆喰とは、その名の通り「ホタテの貝殻」を原料にした漆喰です。ホタテの貝殻の成分は「炭酸カルシウム」。人に優しく安全な天然由来の壁材です。

吸放湿性に優れ、結露を防ぎ、カビ・ダニの発生も抑えることで知られています。そして、耐火性能にも優れている漆喰の特徴をそのまま受け継いでいます。

ホタテ漆喰と漆喰の違いは?

漆喰の主成分は、炭酸カルシウムからできた消石灰です。ホタテの貝殻の主成分も炭酸カルシウムなので、漆喰の原料として向いています。ホタテの貝殻を利用してできたホタテ漆喰は、通常の漆喰にくらべて機能性が高く、見た目にも違いがあるようです。

それでは、ホタテ漆喰ならではの特徴をみていきましょう。

ホタテ漆喰は機能性がよりパワーアップ

ホタテ貝殻はポーラス(多孔質体)とよばれる穴の形状が大きく、詰まりにくい特徴があります。これにより効率的な調湿効果を発揮するのです。

それと同時に、有害な揮発性物質を吸着する効果があり、シックハウス症候群などの症状の緩和も期待されています。

ホタテ漆喰は自然素材で環境にもいい

ホタテ貝の身を取った後、通常「貝殻」の部分は破棄されてしまいます。ホタテ漆喰は、その捨てられていた貝殻を焼成して作られた塗料です。

またビニールクロスのように張り替えによる焼却ゴミが出ません。そのためCO2削減にも貢献します。

ホタテ漆喰はひび割れが起こりにくい

ホタテ漆喰は施工から時間が経つと、空気中の二酸化炭素と反応し、強度が高まります。その結果、クラック(ひびわれ)が起こりにくくなるのです。

ホタテ漆喰は光沢のある美しさが魅力

ホタテの貝殻には光沢があるため、古来より日本画や日本人形を制作するときには「白」の絵の具として利用されてきました。土のようなパサパサとしたものでなく、ホタテ漆喰は上品できめの細かい質感を出せるところが魅力です。

優れた機能性と美しさを備えた「ホタテ漆喰」。人の体にも環境にもやさしい壁材です。自然素材の家を建てたいとお考えの方は、一考の価値がありそうですね。

高断熱・高気密な自然素材の家を建てるなら、埼玉県鴻巣市の工務店「佐藤ホーム」へ!

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佐藤ホームは、断熱性・気密性と「自然素材」にこだわった家づくりに取り組んでいます。住まいの機能は住む人の健康を左右するものです。弊社では厳選した自然素材を使用し、赤ちゃんから年配の方まで安心して暮らせる家をご提供いたします。

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