家づくりコラム
新築なのにシロアリが発生して家が倒壊…を未然に防ぐ方法
こんにちは!埼玉県鴻巣市の一級建築士事務所「佐藤ホーム」のブログ編集部です。
「念願のマイホームを建てることになった!」
そんなとき、みなさんはどんなポイントにこだわって家づくりを始めますか?
外観や間取りなど、人それぞれこだわるポイントは違うと思いますが、ぜひ重要視してほしいのが“どのくらい長持ちするか”について。
長く住む一軒家は、年月とともにどうしても劣化してしまうもの。
家が劣化してしまうとメンテナンスの費用がかかるだけでなく、老朽化・木材の腐敗により健康に被害が出る恐れや、家が崩れやすくなってしまう恐れもあるため、劣化のしづらさには気を付けたいところです。
そこで今回の記事では、“住宅の寿命”に焦点を当ててみました!
これから注文住宅を建てようと考えている方は、参考にしてみてくださいね。
一般的な日本の住宅の平均寿命は30年?!
そもそも、一般的な住宅の寿命は何年くらいなのでしょうか?
なんと、日本の平均住宅寿命はたったの30年程度といわれています!
比べてアメリカの住宅寿命は約60年、イギリスの住宅寿命は約80年と、世界的にみると日本の住宅寿命は異常なほど短命です。
同じ人間が住む家でも、なぜこんなにも寿命が異なるのでしょうか?
日本の住宅は、結露による腐れ・カビが発生しやすい
実は日本の住宅寿命が短いのは、主に温度差のある日本の気候や湿度の高さ、地震発生の多さなどが原因になっていると考えられます。
特に、日本は気候による温度差が激しく、湿度も高いため、結露による腐れやカビが発生しやすいのです。
結露というと窓際などをイメージする方が多いかもしれませんが、窓が結露している場合は壁の中も結露している可能性もあります。壁の中が結露すると柱が濡れてしまい、柱が腐ってしまう原因になる恐れもあるのです。
※カビの発生しやすい場所&カビによる健康被害については下記の記事をご参照ください。
腐った柱はシロアリの大好物!
腐れやカビはもちろんですが、さらに怖いのはシロアリによる被害です。
シロアリは主にジメジメとした湿気の多い場所に発生しやすいため、お風呂や台所などの水回りだけでなく、柱が湿っている場合は壁の中にも発生しやすいといわれています。
結露などによって腐った木材は、シロアリの大好物。シロアリが壁の中に発生すると、住宅を支える柱を食い荒らされてしまう可能性もあるのです。
シロアリがいると、家の倒壊に繋がる恐れも…!
それでは具体的に、シロアリがいるとどのような被害が発生するかを解説します。
既にご説明したとおり、シロアリの好物は腐った木材。住宅を支える柱をシロアリが食い荒らしてしまうと、中が空洞になってしまったり、穴だらけの状態となり柱自体が脆くなってしまいます。
柱が脆くなると、地震が発生した際に建物が倒壊する可能性がグッと高くなってしまうのです。
実際に、過去に起こった地震で倒壊した家を調査したところ、家の柱がシロアリ被害にあっていたというケースもあるといいます。
家の倒壊は、中に住んでいる人の命を奪う恐れもあります。シロアリ対策は家だけでなく、自分たちの命を守るためにも必要と言っても過言ではないでしょう。
低燃費住宅で使用している“緑の柱”はシロアリ被害を防ぐ
では、シロアリ被害はどのように防げばいいのでしょうか?
現在はシロアリ予防・駆除を行なっている業者も多くありますが、予防・駆除にはメンテナンス費用や時間もかかります。加えて、一度駆除を行なって終わりというわけではなく、定期的に予防・駆除を行なわなければなりません。
しかし、低燃費住宅ではシロアリによる被害を防ぐ“緑の柱”という木材を使用しているため、定期的なメンテナンスが通常より少なくて済みます。
腐りにくく、耐久性の高い“緑の柱”
“緑の柱”とは、木材の中に防蟻・防腐剤を注入した木材のこと。
工場の加圧タンクで圧力をかけ、木材の奥までしっかり薬剤を浸透させているため、薬剤が木材の中に固定され長期にわたって腐りにくいため、高い耐久性を発揮します。表面にだけ防蟻処理の塗料を塗っている一般的な柱と比べて、緑の柱は耐久性が格段に優れているのです。
また、緑の柱は強くて安全性にも優れているため、公園の遊具や公共工事、特に河川関係で多く使用されています。
優れた耐久性でシロアリや腐朽菌からもしっかり守る、まさに日本の家づくりにおける理想の木材といえるでしょう。
長寿命の低燃費住宅を建てるなら佐藤ホームへ!
佐藤ホームでは、本記事でご紹介した“緑の柱”を使用する「低燃費住宅」という家づくりを積極的に行なっています。
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