お金がかからない
よい家づくりとは家族の暮らしと思い出を守り続ける家づくり。
家とは子育てをする巣であり、また巣立っていった子どもたちが帰ってきて思い出を抱きしめる場所。だから、日本の家は四季それぞれの気候にも強く、どんなに大きな地震にも耐え抜き続けなければいけません。
異常なほど短命な日本の家
日本の住宅の寿命は約30年と言われています。
対して、アメリカは60年、ドイツは80年、イギリスは100年持続する家が一般的と言われており、
日本の住宅は諸外国に比べ異常なほど短命だというのが、残念な現実なのです。
対して良い家は、地震や家の腐敗に強く、100年近く長持ちする家をいいます。
地震から住民の生活を守る
良い家は、大震災の後でも安心して生活を続けることができる頑丈さを持ちます。
約5年周期で震度7クラスの大震災が起きる日本では、住宅の耐震性が度々見直されてきました。
平成28年4月に発生した熊本地震では、今まで安全とされていた現行基準の住宅に全壊・倒壊事例が多く報告され、耐震性をどこまで引き上げるかについて議論が分かれました。
耐震性の基準には様々な意見がありますが、「震災時に住人の命を守れるレベル」では足りないことは確かです。
良い家と呼ぶには、「大震災が起こった後の生活を守れる強度」が必要なのです。
命が助かっても家が大破していては元も子もありません。
震災後の不安定な環境に負けることなく、ここに居れば大丈夫と思える、頑丈さが要ります。
住人の未来を守れる頑丈さを持つ家が良い家なのです。
家を腐らせる壁内の結露
耐震性を上げて頑丈につくった家でも、長持ちしなければ価値がありません。
家が長持ちしない理由は、湿気対策が十分に行われなかったことによる家の腐敗にあります。
防湿が疎かになっている家では、外気との気温差によって壁の中に結露が生じます。
結露によって知らない間に壁の中がびしょ濡れになり、気づいた時には柱や土台の木材が腐ってしまっているのです。
良い家は湿気対策をきちんと行い、壁内結露による家の腐敗を防ぎます。
家を蝕むシロアリの恐怖
結露と並んで家の脅威となるのがシロアリです。
わずか5mm前後の小さな虫ですが、住宅への悪影響は甚大で、最悪の場合は家が倒壊してしまう恐れもあります。
雨漏り・水濡れにより腐朽が発生している部位ではシロアリ被害が悪化するので、お風呂場の床下やキッチンの壁の中などは特に注意が必要です。
いずれも家の角などの構造上重要な木材に接しているために、いざ大地震の時に本来の耐震性能を発揮することが出来なくなってしまいます。(大地震で倒壊している住宅の多くにシロアリ・木の腐れ被害が確認されています。)
来る大地震から家族と財産を守り抜くためにも、木の腐れ、シロアリに有効な建材を使用し、予防に務めることが重要です。
70歳で家を建てられる余裕があるか
頑丈で長持ちする家の重要さは、今後の日本でどんどん増していきます。
医療技術の向上や環境の変化により女性は90歳、男性は84歳まで平均寿命が伸びると想定されているからです。
仮に35歳でマイホームを持った場合、男性は最低でも約49年、女性は約55年以上住み続けられる家が必要になりますが、長持ちする住宅は生涯建て替えの必要が無く、子どもの代まで遺すことができます。
寿命が30年の家では、60代〜70代で再び家を建て替えることになり、住人に負担を掛けてしまいます。
多くの人にとっての住宅は、生涯をかけての買い物です。
30年も経つと殆ど無価値になってしまう家ではなく、頑丈で長持ちする本物の資産が良い家なのです。